【宝塚大劇場】新設「S+席」の見え方とメリット・デメリット。安定して良い席で観たい人向け!

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2026年から新設された「S+席」。
S席と何が違うのか、どのあたりの席になるのか…など、気になっている方も多いと思います。

この記事では、座席表と実際の写真をもとに、S+席の見え方・メリット/デメリットをまとめました。

最初に結論を言ってしまいますと、少しお金を出して、安定して良い席で観たい」方にはS+席が向いています。

この記事でわかること
  • S+席ってどんな席?
  • S席との違いは?
  • S+席からの見え方は?
  • S+席に座るメリットは?
  • S+席に座るデメリットは?
  • S+席っておすすめ?

他の席種の見え方も気になる方へ。

SS席・S席・A席・B席についても、それぞれ実際に座った感想をまとめています。
(※現在記事移転のため準備中です。移転完了次第リンクを記載します。)

SS席】の見え方記事はこちら
S席】の見え方記事はこちら(準備中)
A席】の見え方記事はこちら(準備中)
B席】の見え方記事はこちら(準備中)

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2026年1月より、元S席の前方が「S+席」へ

2025年の7月、宝塚歌劇団より座席料金の改定及び席種の区分変更が行われました。

上記の改定内容は、2026年1月1日に初日を迎える星組公演「恋する天動説/DYNAMIC NOVA」より適用されます。

端的に言えば「前方席確定。だけどその分お値段は2,500円アップ」なお席となりました。

以前と比べてどうなったのかというと、これまでは1階席のほとんどだったS席のうち、
21列より前がS+席に変更されています。
※画像は宝塚歌劇団公式サイトより引用

それぞれのブロックでの見え方

S+席は、大劇場の端から端までをカバーする広い範囲が対象となっています。
そのため、ブロックによっての特徴が結構大きく、そこがまた楽しい部分でもあります。

ここからは、それぞれのブロックについて簡単な特徴や注意点を解説していきます。

上手・下手

自分が舞台を正面に見て、一番右側のブロックが上手(かみて)、一番左側のブロックが下手(しもて)です。

このブロックの特徴は、10列目くらいまでは「花道(ステージ右下/左下の道のようなもの)」が非常に近く、お芝居では誰かがハケていく、あるいはやってくる、せり上がってくるといった動きをじっくりと観察できるところでしょう。

また、ショーやフィナーレでは有望な若手ジェンヌさんがいることが多く、下級生ファンの方からすれば垂涎ものの席と言えるかもしれません。

サブセン

「サブセンター」、略してサブセン。

上手および下手ブロックよりもひとつ内側のブロックが該当し、7列目までは「SS席」として販売されるブロックです。

上手・下手ブロックに比べると席がより舞台の中央に寄っているので全体的に見やすく、後方席でも見切れが少ない点が特徴です。

センターブロック

その名前に恥じない、真ん中のブロックです。

席の番号が「46番」あるいは「47番」の場合、「0番」と言われるトップスターさんの立ち位置の直線上に当たります。

中央だけに、舞台全体の把握は一番しやすいブロックだと言えます。

その代わり、どうしても人間の視界には限界がありますので、花道のメンツをしっかりチェックしたい!という場合は、ちょっと首を動かす必要があります(特に前方席の場合)。

真正面から宝塚オーラを浴びられる席なので、ぜひ一度は座っていただきたいブロックの席ですね。

あえてデメリットを挙げるとすれば、映像で残る視界に近いので、「生観劇の醍醐味を感じたい!」という方であれば、他のブロックの方が楽しめるかもしれないですね。

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列による見え方の違い

続いては、列による見え方の違いをご紹介します。

ブロックによって多少見え方が変わりますので、
基本的には全体に共通すること、一部で気をつけたいポイントがあればそちらも記載しています。

7列目まで(上手・下手ブロックのみ)

上手・下手ブロックのみに存在するエリアです。

そのため、通路側(サブセン側)に座れた場合、「ほぼSS席」なので非常にお得です(笑)。

上手(下手)から銀橋に出てくる際は本当にジェンヌさんが近く、「はわわ……」となる方も多いのではないでしょうか。

ただ、一番端のブロックだけあり、少々見えづらい部分はあります。

具体的には
自分の席側の花道部分(席が前方の場合、首を動かさないとハケるところが見えない)
反対側舞台奥(上手なら下手、下手なら上手。前の人と重なってしまいがち)
反対側花道(単純に遠い)
などです。

また、「客席降り」がある演目の場合、通路側(サブセン側)の席であれば、ジェンヌさんを間近に見られるチャンスもあります。

こちらの写真は、宙組公演「El Japon/アクアヴィーテ!」の際に座った1階7列86番です。

ほぼSS、かつ通路側(サブセン寄り)だっためっちゃお得な席でしたね……。

8列目~10列目

個人的に「めっちゃ前やん!」と声が出てしまうエリアです。

特に8列目のサブセン、あるいはセンター席の場合は1つ前の列が7列目(SS席の最後列)なので、「ほぼSS」という非常にお得な気分を得られます(笑)。

これは「桜嵐記/Dream Chaser」を観劇した際のもの。8列26~28番くらいだった気がします。

前方席だけあって、舞台上を見るのに特別オペラグラスはいらないレベルです。

花道もしっかりと見えますが、上手(下手)ブロックの場合、反対側の花道を見るときはオペラグラスがあったほうがいいかもしれません。

11列目~14列目

個人的には、宝塚友の会の2次抽選でええ具合に当たったらだいたいこのへん、という印象があるエリアです(笑)。

2次抽選で当たるだけあり近さと遠さのバランスが非常によく、
基本的には肉眼で、気になる部分はオペラで見る」といった観劇が可能です。

初めて観劇される方にとっても見やすい席だと思いますし、上手・下手ブロックであっても見切れがほぼなく、全体を把握しやすい点から個人的にオススメのエリアですね。

客席降りがある演目では、通路側に座っているとジェンヌさんをすぐ真横で観られるチャンスがあります。

演目のパターンにもよりますが、上級生の方が来やすいエリアかなと思います。

雪組公演「ファントム」で1階12列52番に座った際の写真です。

写真では遠く感じますが、実際に観るとかなり近いですよ!

こちらは月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲」を観劇した際の写真です。

多分13列くらいだったような……。

ガッツリ下手ブロックなので、左手の花道はめっちゃ近いですが、上手側の花道は少々遠いことがわかるかと思います。

こちらは「シティーハンター/Fire Fever!」を観劇した際のもの。

ズームなしで、下手から上手までぐるっと撮影してみました。1階11列、30番(通路側席)です。

15列目~21列目まで

このあたりからはオペラグラスがないと細かい表情が見えづらくなってきます。

また、上手・下手ブロックの場合、花道に対して結構な角度がついてしまうので席によっては「ちょっと見づらいな」と感じることがあるかもしれません。

座る席にもよるのですが、一番外側の場合はせり上がりの場所は見えても、そこより外側は結構見切れてしまう、というケースも。

とはいえ、私もよくこのあたりのエリアで観劇するのですが、慣れてしまえばどうってことはないです(笑)。

例えばこちら、花組公演の「邪馬台国の風/Sante!!」の時に座った席、1階17列47番(0番)です。

これは本当にドセンターだったのであまり参考にならないかもしれませんが、十分すぎるほど見えます。最近こういう席あたらんな~

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前方確約は大きい?S+席のメリット

ここからはS+席のメリットです。
SS席を除けば、一番舞台に近い席種となりますが、そのメリットは…?

  • 確実に劇場の中で前方の席を取れる
  • 全体を見やすいので少ない観劇回数でも満足度が高め
  • ほぼSS席に座れる可能性がある
  • 客席降りでジェンヌさんを近くで拝めるチャンスがある

確実に劇場の中で前方の席を取れる

やはり何よりも「前方確約」というのは大きいのではないでしょうか。

前方といっても8列〜21列までと幅はありますが、少なくとも「S席の2階や後方になる可能性がない」のはハッキリしたメリットですね。

お値段が高くなった分、「席ガチャ」度は低くなったなとは思います。
いいか悪いかは…なんともいい難いんですけど…。

全体を把握しやすいので満足度が高め

A席・B席に比べると舞台全体がキレイに視界いっぱいに入りやすく、
舞台全体を把握しやすい席が多いのは確かです。

そのため、1回の観劇でも満足度が高めになるんじゃないかなと思います。

上手・下手の端っこの列ですと少々把握は難しくなってしまいますが、
そこはまた花道が近いというメリットがあるので、トントンかなと。

ほぼSS席に座れるかも?

座席表にもある通り、一番上手と下手であれば、1列目もS+席扱いなので、
場合によっては「こ、これがSSじゃなくていいんですか!?」って場所で見られるケースもあります。

また、サブセンターやセンターの8~10列はほぼ肉眼でOKレベルですし、
こちらも「ほぼSS」と言っていいんじゃないかなと個人的には思っています。

SS席との価格差は3,500円…B席1回分!

客席降りがあれば嬉しい!(通路側なら)

ショーやお芝居での客席降りでジェンヌさんたちが通ったり、滞在してくれることがあります。

そんな時、S席の通路側の席であれば間近でその姿を拝めます!
場合によっては握手やタッチ(手)出来ることも。

SS席付近は番手の方々がいることが多く、その次(8列~14列くらい)は若手さん、その後ろは上級生が来てくれることが多いイメージです。

この価格でのコスパは…?S+席のデメリット

続いてデメリットです。

正直「価格に納得できたらいいんじゃないの」で集約できてしまうかも…。

  • 仕方ないけど席差はある
  • 5桁という金額に納得できるか
  • (ある意味)席ガチャの楽しみは減った

席の差はどうしても出てくる

これはもう、S+とか宝塚とかに限った話ではないんですが、
同じ価格でもやっぱり「良席」と「う~んここかあ…」っていう席は出てきます。

S+でいうと、ドセンの8列と21列でも結構…どころじゃなく、個人的にはかなり差を感じますし。

とはいえ、これはもう半分以上は運の話になってくるので、そこは了承した上で申し込む・購入するしかありませんね。

1万円超えのチケット代に納得出来るか否か

私が見始めたころの宝塚は、S席が8,000円でした。

それが8,800円になり、席種の変更で10,500円とついに1万円を超えた形に。

グランドミュージカルなど、外部公演に比べるとかなりお手頃価格だったのが「まあのへんよりは安いかな」になってきた感は否めません。

そこに納得できるかどうか…これはかなり個人差があると思います。

「どこになるかな!?」は減った

S席はこれまでかなり広い範囲をカバーしていたので、
「一体自分の席はどこになるんだろう…」というおみくじ感があったのは事実。

それがある程度絞られるようになってしまったので、残念に感じる方はいるかもしれません。
…そんな人あんまりいないか…!?

「一度観る」ならとってもオススメの席。複数リピートだと大変かも?

個人的には、S+席は「一度しっかり舞台を観る」ならとってもオススメの席種だと思います。

ある程度前方席であることで、舞台の全体を把握しやすく、場合によってはかなり近い席になるチャンスもあります。

ただ、何回も観劇するとなると金銭面のコストが気になるのも事実。
「ここぞ!」な時にチャレンジしてみてもいいかもしれません!

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