宝塚大劇場の中でも一番お安く観られるのが「B席」です。
「めちゃくちゃ後ろだけど、ちゃんと見えるのかな?」
「B席に座るメリットってあるの?」
といった不安がある方も多いかと思いますが、
この記事では疑問を解決しつつ、B席を選ぶメリット・デメリットをまとめています。
個人的には「後ろの席であることに納得していれば、余裕で見えるし楽しめる席」です!
▼ 他の席種の見え方も気になる方へ
SS席・S+席・S席・A席についても、それぞれ実際に座った感想をまとめています。
(※現在記事移転のため準備中です。移転完了次第リンクを記載します。)
【SS席】の見え方記事はこちら
【S+席】の見え方記事はこちら
【S席】の見え方記事はこちら
【A席】の見え方記事はこちら
2階席の一番後ろのブロック、それがB席!
2025年に実施された価格改定及び席種の変更(詳しくは宝塚歌劇団公式サイトをご覧ください)に伴い、
唯一2階席のみだったB席に、A席も加わることとなりました。

また、以前あった「2階17列」の割引も廃止され、現在はB席全てが「3,500円」で販売されています。
この価格は宝塚大劇場の中でも一番安くなっており、他の席種と比較するとこんな感じ。
| 席種 | 価格 | B席との差額 |
|---|---|---|
| SS席 | 14,000円 | 10,500円 |
| S+席 | 10,500円 | 7,000円 |
| S席 | 8,000円 | 4,500円 |
| A席 | 5,500円 | 2,000円 |
A席は2,000円差ですが、それ以外の席種であれば、B席と比べて約1.3倍~3倍の差額になっています。
B席は見えない?実はそんなことはない!
「でも、そんなに安いんだからあんまりよく見えないんじゃないの?」と思われる方もいるでしょう。
しかし、意外と見えないことはありません!

こちらは花組公演「CASANOVA」を観劇した際のもの。ちょっと何列目かは失念してしまったのですが、写真の状況から察するに、多分13列ではないかと思います。
この席は46・47あたりのいわゆる0番(トップさんが立つ場所)が真正面にある席なので、中でも良席に該当するかな?と思いますが、普通に良くないですか?
もちろん、物理的な距離はかなり遠いのですが全景はバッチリ把握できます。
これが3,500円というのは、安い気が……してきませんか!?

そしてこちらは、月組公演「桜嵐記/Dream Chaser」を観劇した時の写真です。
16列の7番くらいで、かなり下手側ですね。
ここまで端にきてしまうと、下手側(左手側)の花道が少々見えづらいところもありますが、十分全景が把握できることはおわかりいただけるかと思います。
舞台の上の方は見切れてしまうので注意
ただ、席の配置上どうしても上部は見切れてしまいます。
具体的には、大階段の一番上に立っている方は姿が足元くらいしか見えません。
ショーなどのフィナーレで大階段の上に立っているトップさんの姿をキレイに目の中に収めるのは難しいと思ってください。
舞台の正面よりも上から見下ろす形になるため仕方ない部分ですが、大階段の上で立ち回りをするようなことはまずありませんし、「まあ仕方ないな」と思えるくらいかな、と感じます。
細かい表情を見たいならオペラは必須
「見えやすい」のは事実ですが、肉眼で見るとなると結構大変な距離です。
「表情を見たい」と思うのであれば、オペラグラスは必須!
私は8倍のオペラグラスで見ましたが、十分表情を把握できました。
もっとアップで見たい方は10倍などをご検討ください…!
やはり価格は大きな魅力!B席を選ぶメリット
B席のメリットについて。やはり価格は大きいですね!
価格がめちゃくちゃ安い
最大のメリットはこれじゃないですかね、やっぱり。
S席1回分で、B席2回観てお釣りがきちゃいますからね。すごいよ!
この価格で生でお芝居もショーも見れちゃうなんて、すごくない?!と思わず興奮してしまうほど。ライブ配信よりも500円安いと書いてしまうと、ちょっとビビるレベルです。
できるだけ回数を多く観たい場合や、チケットを買い増ししたい時にも嬉しい価格なのは間違いありません。
センターだったら逆に見やすいかも
センターブロックに限った話でもないのですが、2階席は1階席に比べて段差がしっかりと設けられており、前の席に座られている方の頭が気になりづらいです。
1階席も千鳥配置になってはいるものの、段差が2階のそれに比べれば、かなりゆるやかです。
そのため、前に背の高い方が座られると一部見づらい……なんて経験をした方も多いのではないでしょうか。
私が感じたことですが、B席は2階席の中でもしっかり段差が設けられているため、舞台のみやすさは実はピカイチなのでは……?と思っています(笑)。
全景を把握したい方なら最高
こちらもみやすさに関わってくるのですが、SSやS+席ですと、
センター席でも自分の視界にすべての人を入れられるわけではありません。
これは物理的な距離が舞台から近いためで、花道にいるジェンヌさんを見ようと思ったら、どうしても本舞台から視線を外さなければならないんです。
しかし、B席ほど物理的に離れていると、目の前というフレームにしっかりと全景を収めることが出来るので、「全体をざっと把握しながら舞台を観たい」という方には、非常におすすめできる席種です。
個人的には1階25列以降のS席よりも断然いいと思っています。
B席を選ぶ際のデメリット。席数が少なめなのは注意したい
続いてB席のデメリットです。
とはいえ「この価格なら別に…」と思えるものばかりではあります。
席数が少なめ&団体が入ることが多い
2025年の改定前は大劇場の中で一番席数が少なかったのですが、その座をA席に譲りました。
とはいえ約2,600席のうち、約480席しかないため少ない方ではあります。
B席はお得に観られるため、リピーターさんが利用されることも多いのか、
前方席よりも先に売り切れるケースもあります。
学生さんなど団体が観劇する際はB席に割り当てられることも多そうなので、そこも影響しているかもしれません。
「B席だから最後まで残っているわけではない」ことは覚えておいて損はないと思います。
どうしても見切れは出る
先程席の解説でも触れましたが、舞台の正面よりも高いところから見下ろす形になっているため、1階席からなら見える、本舞台の上の部分は見切れてしまいます。
とはいえ、お芝居でもショーでもその部分が重要になることはありませんので、めちゃくちゃ困ることはないでしょう。
個人的には、ショーの黒燕尾の場面で大階段の横から出てくるところが大好きなので、そこが見えづらいというのは苦しい……部分はありますね。
どの演目か忘れてしまったのですが、見切れているところにスターさんが出てきたのか拍手が起きたものの「だ、誰!?」となった記憶があります。
結構な段差(階段)がある
宝塚大劇場の場合、1階席が2階、2階席が3階に配置されています。
それぞれのフロアまではエスカレーターもしくはエレベーターでいけますが、そこからさらに席までの段差(階段)があるので、結構大変と感じる方がいるかもしれません。
移動に時間もかかりやすい席なので、急いで行動したい方にも不向き……かも?
まとめ:安くて劇場の雰囲気を味わえる席。最初の一歩にもおすすめ
B席を一言でまとめますと、「3,500円で劇場の雰囲気を味わえる席」です。
少しの見切れや、物理的に舞台から遠いといったデメリットも抱えるものの、この価格なら納得出来る方も多いでしょう。
「宝塚、観てみたいけど自分に合わなかったら…」と不安な方は、まずは劇場や舞台の雰囲気を掴んでみるために、B席で観劇してみてはいかがでしょうか。
そして「宝塚って面白い!」と思ったらS席、S+席にチャレンジしてみる……なんて流れもいいんじゃないかな、と個人的には思います。
意外な穴場とも言えるB席、一度体験してみてはいかがでしょうか?



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