【宝塚大劇場】SS席の見え方やメリット・デメリットを解説!近すぎるのも考えもの…?

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宝塚大劇場の中でも、限られた人しか座れないSS席。
お値段も高く、「特等席」のイメージが強いからこそ、
実際にどんな風に見えるのかが気になる方も多いのではないでしょうか…!

この記事では、実際に私が座った際の感想と、
舞台からどれくらいの距離で見られるか?を写真も交えてご紹介します。

この記事でわかること
  • SS席は本当に「特別感」を得られる席?
  • SS席に座って感じるメリットは?
  • SS席に座って感じるデメリットは?
  • SS席っておすすめ?

他の席種の見え方も気になる方へ。

S+席・S席・A席・B席についても、それぞれ実際に座った感想をまとめています。
(※現在記事移転のため準備中です。移転完了次第リンクを記載します。)

S+席
S席
A席
B席

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SS席は銀橋から数メートルの近さ!

宝塚歌劇団公式から引用(https://kageki.hankyu.co.jp/theater/takarazuka/takaseat.html

改めてSS席の配置をおさらいしますと、非常に限られたエリアのみが「SS席」と名のれる(?)ことがわかります。

私がこれまで一番前で見たのは、月組公演「夢現無双 / クルンテープ」の2列目でした。
(今でも1列目で見たことはないです…そもそもSS自体当たらなくなった…)
この時は本当に、何もかもが「近ッ!!!」って感じました。

当時、席から舞台を撮影した写真ですが、色々収まりきらないのが伝わるでしょうか…。

他にも

  • ジェンヌさんのマイクを通さない声が聞こえる(マイクに入らない掛け合いの声が聞こえることも!)
  • 衣装の衣擦れ音や靴の音が聞こえる
  • 全体的に、首、上向きがち。

といった、なかなか他の席では味わえない経験が出来るのが、SS席の最大の特徴と言っていいかもしれません。

意外!?実は舞台そのものからはそんなに近くない

ちょっと意外かもしれないお話をひとつ。

確かにSS席は近いですが、私にとっては「銀橋に近い」と言ったほうが適切かもしれません。

というのも、大劇場の構成として、銀橋があり、その奥にオーケストラピットがあり、そしてその奥にやっと舞台があるからです。

もちろん、物理的な距離が近いので舞台そのものにも近いのは正解じゃないんですが、
「ぶ、舞台が目の前やあ~!!」っていう感想にはなりませんでしたね。

SS席に座るメリットはやっぱり「近さ」!

私が考える「SS席に座るメリット」はこの4つです。

  • 近くで観られるという幸福感
  • 衣装を細かく観られたり、演技の微細がわかる
  • オペラグラスがいらない
  • 客席降りがある場合、絡めるチャンスがある

それぞれの理由について、より詳しく解説していきますね。

近くで観られる幸福感。パワーがすごい!

宝塚の大きな魅力のひとつがその華やかさ。
近くで観るとその華やかさやパワーがより強く感じられます。

後ろの方の席でもめちゃくちゃ華やかだな~と感じるのですから、前に座っていたらもうあれですよ、奔流のレベルですよ。まじで。

特にショーのプロローグや中詰など、びっくりするくらい近くて、皆様笑顔でこちらを見てくださるので、めちゃくちゃ幸せな気持ちになります。

こちらも笑顔にならなければと思って顔も引きつります。(※個人差があります)

衣装の細かい部分を見られたり、演技中の細かい表情もわかる

宝塚の衣装って、本当に綺麗なんですよね。

宝塚大劇場にある「宝塚の殿堂」では、公演期間替わりで衣装を展示していますが、
ま~~あ色々と凝ったデザインになってます。

細かいところまで装飾が入っているし、正直「そんな近くで見られることってそうそうないのに、ここまでやっているのか……」と言いたくなるくらいの徹底したプロ意識。

だからこそ、殿堂で展示されている衣装を見るのが大好きなのですが、SS席であればお衣装さんの技術の片鱗を、ジェンヌさんが身にまとった状態で拝見できちゃいます。

また、日々のお芝居は生ものなので、少しずつ表情が違ったり、涙をこぼす日があったりします。

そういった演技の細かい部分は、近いからこそキャッチしやすい!

SS席の一番の魅力と私が思うのはここですね~!

オペラグラスがいらない

観劇のお供といえば、オペラグラス!

私はこちらのオペラグラスを愛用していますが、それでもできれば肉眼で観られたほうがいいって思いますよね。

しかし、SS席はオペラグラスは基本的に不要!
むしろオペラを使っては失礼かなと思うほどです。

もちろんこれは私が勝手に思っているだけで、オペラを使っても全く問題ありません!
むしろ私も使うこともあります!

客席降りでスターさんと触れ合えるチャンスがある

一部のショーでは「客席降り」と言われる、ジェンヌさんが客席通路に降りてきてくれる演出があり、SS席に座っている場合、客席降りでジェンヌさんとハイタッチ・握手などで触れ合える可能性があります。

……とはいえ、SS席に座っているからといって必ず絡めるわけではありません。

座席表の黄色+ピンク部分(通路)がジェンヌさんが来る(来やすい)場所なので、SS席であっても座席によっては全く触れ合えない可能性もあります。

では黄色とピンクの違いは一体…?という疑問にお答えしますと、ピンク部分はトップスターさんと絡める可能性がある席です。

こちらも演目によるのでなんとも言えないのですが、私の唯一の経験ですと、雪組さんの「凱旋門/Gato Bonito!!」の際に3列目の通路席(座席番号51)に座っていましたが、そのとき望海風斗さんと握手させてもらいました。

だいたい通路席~もう1、2席内側に座っていればチャンスがあるかなと思います。

が、そもそも客席降りがあるかどうかは演目によるので、個人的には客席降り目当てでSS席(しかも通路席)を狙うというのはおすすめしません。

最近はトップスターさんが22列前(S+とSの境目の太い通路)に出てこられることも増えたので、
尚更「客席降りのために…」と躍起にならなくてもいい気がします。

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近すぎるゆえに…!?SS席のデメリット

メリットが多いSS席ですが、残念ながらメリットしかない!とは言えません。

私が考える、「SS席に座ることで発生するデメリット」は以下です。

  • どうしても観きれない範囲が発生する
  • 近すぎて首が痛くなる
  • 席を立った後の移動に時間がかかる
  • 初回だと把握出来ない部分が多いかも
  • 7列目だとちょっと損した気分に……?

近さゆえの……というデメリットが多いので、こちらも1つずつ詳しく理由を説明していきます。

意識しないと把握できない範囲が発生する

これはどうしても仕方ない話なのですが、座る席によってはどうしても「視界から外れる」ケースが存在します。

これは物理的に見えない、いわゆる「見切れ席」という意味ではなく、前の席に座っているがゆえに、視界が図のようになりがちなんです。

意識しないと見られないのはどの席でも一緒じゃないの?」と思われる方もいると思います。

それも確かに正解です。

が、後ろの方に座っていればただまっすぐ舞台を見ているだけで全貌が視界に入ってきますが、前の席ですとどうしても自分が意識しないと視界が真正面に集中がちになっちゃうんです。

しかも、その真正面の視界が非常に近いので、ついつい見てしまうんですよね……!

私の経験でいうと、「夢現無双」にて、上手の端で海乃美月さんが
三味線を演奏しているのを全く把握できていませんでした…(後日の観劇で初めて知りました)

近すぎて首が痛くなる

贅沢なデメリットではございますが、肉体的な痛みは…ね!

SS席の場所やご自身の身長にもよりますが、2~3列目に座った場合、ジェンヌさんが銀橋に出てきた際の自分の目線はだいたいふくらはぎ~ももあたりになると思います。

ジェンヌさんの美しい脚を間近で観られるのは非常に貴重な機会と言えるのですが、
お顔を見ようとするとどうしても角度的に上を向かなければなりません。

となると、常に……とまではいかずとも、首を上に向ける時間が長くなりがちなため、
銀橋に多く出る演目の場合は「思ったより首が疲れたな……」と感じるかもしれません。

もちろん、それよりも幸福度が上回る可能性の方がずっと高いのですが。

初回がSS席だと把握できない部分が多いかも

こちらは1つ目のデメリット「意識しないと見えない部分が発生する」ことに近いのですが、その演目を初めて観る際、いわゆる「My初日」がSS席ですと「近かったけど、ちょっとわからん部分もあったな……」と思うかもしれません。

「ベルサイユのばら」、「エリザベート」や「ロミオとジュリエット」といった再演が多い演目であれば話の流れは知っているよ!という方も多いでしょうから、最初からSS席でもいいと思います。

しかし、だいたいの演目は完全新作であるため、あまりに近い場所で最初観てしまうと「(自分にとっての)見どころがいまいちつかめなかった!」なんて可能性も。

私のケースのように、本来メインキャラクターがいることに気づかなかったり……などですね。

ショーはともかくとしても、お芝居では上手下手のはじっこで重要な芝居が行われていることも少なくないので、つい見逃してしまう、なんてことも?

ただ、「とりあえず近くがいい!美しいジェンヌたちを間近で観たい!!」というのであれば、強いデメリットにはならないでしょう。

7列目だとちょっと損した気分になるかも……!?

SS席に限ったことではないのですが、やっぱり同じ席種でも「」は存在します。

一番前は1列目ですが、一番後ろですと7列目になり、舞台からの距離はどうしても1m以上の差がでてしまいます。

さらに、ひとつ後ろの8列目がS席なので「ほぼS席やん!!」と言いたくなる方も出てくるでしょう。

席種のボーダーラインに座る可能性はどうしてもあるので仕方ない部分ではありますが、正直SS席に座るよりも、S席8列目センターブロックに座れる可能性の方が経験上少ないので、気にしないのが一番です!

SS席はぜひ1回は体験してほしい。けど、沢山は…??

結局、SS席はおすすめなの?そうでもないの?」という疑問におこたえしますと、

一度はSS席は体験してほしいなと思いますが、基本的にはSS席じゃなくても十分楽しめるし問題ない!

と思っています。

ジェンヌさんを身近に観られる貴重な機会ですし、
価格も14,000円(宝塚大劇場の場合)と、一般的な観劇価格と比べて特別高いわけではありません。
(高いのは高い、それはほんとそうです…)

なので、チャンスがあればぜひ一度体験してほしいな!と思える席種ではあるものの、
「SS席じゃないと観劇の意味がない」なんてことは全く!全くないので安心してください。

むしろ「SS席もよかったけどS席から観たほうが満足度が高かった」と思えた演目もあります

個人的には、複数回の観劇のうち1回、しかも2回目以降が理想ですね。

まとめ:SS席はやっぱり特別!当たると嬉しいのは間違いなし

SS席はやっぱり特別。
抽選で当たったり、先行で取れると「やったぜ!」と思っちゃう席なのは間違いありません。

逆に「ないとなかなかゲットできない席」とも言えるので、
「一度はSS席で観てみたい!」という方は、しっかりとチケットの取り方をリサーチするなど工夫が必要なのが大変なところ…。

お値段も高いですが、その分の満足度も高いので「ぜひ一度は…」と思う方はぜひチャレンジしてみてください!

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